当院では、難治性の陥入爪については、積極的に手術をしています。
爪のはばが若干短くなりますが、お困りの方は一度ご相談ください。
以下に
よくある質問集を記載しておきます。
Q1.巻き爪・陥入爪とはどのような疾患ですか?
A1.巻き爪とは、主に親指の爪の両端が「巻く」ように変形した状態のことをいい、10人に1人が巻き爪の悩みを抱えていると言われています。爪にはもともと巻く性質があり、通常は歩くときに足の指で踏ん張るため、地面から上向きの力が加わることで爪を平らに保っています。しかし外傷や深爪、合わない靴などによって指や爪を痛めると、痛みで力が入れられなくなり、爪への圧力が減って巻き爪になります。巻き爪の原因は、このような状態が続くことによる経年的変化の一つとしても考える必要があります。また、爪白癬による爪甲下角質増殖や、遺伝的素因も原因のひとつとして考えられています。
陥入爪とは、深爪などによって変形した爪の角が棘のように爪周囲の軟部組織に食い込んで疼痛・炎症を起こした状態です。甘く見て放置すると、化膿、肉芽組織形成、二次感染と次第に重症化してしまうことがあります。巻き爪と異なり、深爪や体重負荷、靴による影響で足の指に力がかかりすぎることが原因で、若者に多く、特に肥満体型の人や妊婦、足先に力が加わるスポーツを行う人に発症しやすいです。
巻き爪と陥入爪はヒールの高い靴を履く人が多いため女性に多く、さらに高齢者では、「爪の性質が変化して硬くなる」「何らかの障害で足に体重がかけられなくなる」などの理由から、男女を問わず頻度が高まります。高齢者は痛みのために歩行中にバランスを崩して転倒する危険性もあるので早めの対処が必要です。どちらも足の親指に起きやすく、巻き爪と陥入爪が合併することもあります。