こんにちは😃
院長の瀨田浩之です。
当院は、皮膚科、整形外科も行っていますので、お問合せが多いデルマトームに、ついて解説します。

デルマトームとは、
脊髄神経が支配する皮膚感覚の領域を指す「皮膚分節」のことです。
つまり、特定の脊髄神経がどの皮膚部分に感覚を伝えているかを地図のように示したものです。痛みの原因を特定したり、神経の病気を診断する際に役立ちます。
デルマトームの解説
- 脊髄神経と皮膚感覚のつながり:脊髄から出てくる神経は、それぞれ特定の皮膚部分に感覚を伝えます。この神経の走行と皮膚感覚の領域をまとめたものがデルマトームです.
- デルマトームの役割:痛みやしびれなどの感覚異常がどの神経の障害によるものかを特定する際に役立ちます。例えば、特定の皮膚部位にしびれがある場合、そのしびれがどのデルマトームに属するかを調べることで、原因となる神経を特定できます.
- デルマトームの活用例:神経障害性疼痛の評価、帯状疱疹の皮膚分節マップ作成、脊髄神経障害の診断など、幅広い分野で利用されています.
- デルマトームとミオトーム:ミオトームは筋肉の運動領域を指し、デルマトームとは区別されます。上肢のしびれの場合、デルマトームよりもミオトームの異常を判断することが重要です.
デルマトームの覚え方
デルマトームは、脊髄神経の走行と皮膚感覚の領域を関連付けて覚えることで、理解を深めることができます。例えば、C8神経は薬指と小指側の感覚を支配していることが重要です.